粘膜層

声帯の粘膜層 声を生み出す振動体の構造

喉頭原音を生み出す粘膜層

声は、2対の声帯筋の接触による振動で生まれます。
この振動は、声帯筋を覆っている粘膜層が振動体となっています。
今回はこの粘膜層の構造について見ていきたいと思います。

声帯の構造

粘膜層の構造

粘膜層は、外側から順番に、粘膜上皮、粘膜固有層(粘膜下組織)、声帯筋という構造になっています。
粘膜固有層は3層(浅層・中層・深層)に分かれています。

粘膜層

浅層

ラインケ腔(くう)と呼ばれます。
ヒアルロン酸を多く含んでおり、やわらかさとしなやかさを兼ね備えています。

参考までに、声帯のポリープは、このラインケ腔に液体が貯留することによって、声帯全体にむくみが生じることによって発生します。
むくみのことを浮腫(ふしゅ)といいますが、浮腫のある声帯は歪な形の楽器のようになり、きれいに振動しません。
その結果、嗄声(させい)と呼ばれる声が嗄れたような、ハスキーな声になります。
→参考 喫煙による声の影響

中層

筋肉の性質(縮むと元に戻る)のうち、元の構造に戻ろうとする弾性繊維が多く存在する。

深層

コラーゲンを多く含む。浅層に比べて硬く、立体構造を保つ役割がある。

声帯靭帯の位置

そして、声帯靭帯は、中層〜深層に存在します。
3層に分かれていると言っても、水と油のようにきっちり分かれているわけではなく、虹のようにシームレスな形状に近いと考えてください。

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