腹式呼吸をやめる その3

皆さん、ごきげんいかがでしょうか?
声の悩み解消のスペシャリスト、ボイスカルチャー加藤寛理(@hirorisan)です。

前回に引き続き、腹式呼吸についてのお話です。

前回の記事

腹式呼吸をやめる その2
声門下圧が高くなり、声帯筋のコントロールが難しくなる

発声において、腹式呼吸を用いるべきではない理由は次の通りです。

  • 息が必要以上に漏れる
  • 声門下圧が高くなり、声帯筋のコントロールが難しくなる
  • 呼吸筋の動きは、声帯の振動の速度についていけない
  • 声帯周りの筋肉をきっちりコントロールできるようになれば、呼吸は自動的に行われる
  • そもそも精神世界で用いるためのもの

今回は、3番目の

”呼吸筋の動きは、声帯の振動の速度についていけない”

について記事を書いていきます。

読んでもらいたい人は、次の方々です。

読んでもらいたい人
  • 現在、養成所に通っている生徒
  • 現場に出ているものの、声の悩みが尽きないプレイヤー
  • 発声を教えている講師

呼吸筋の動きは、声帯の振動の速度についていけない

呼吸筋とは、そういう名前の筋肉があるのではなく、呼吸時に行う筋肉の総称になります。

呼吸筋とは、呼吸を行う筋肉の総称。すなわち、呼吸をするときに胸郭の拡大、収縮を行う筋肉のこと。種類としては、横隔膜、内肋間筋、外肋間筋、胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋などがある。
-wikipediaより

呼吸筋を最も速く動かすスキルとして、ドッグブレスというものがあります。

名前の通り、ワンちゃんが餌を見つけたときのようにハッハッハッハッと呼吸をする、あれです。

日本人の傾向として、素速い呼吸を行いやすい体幹の人口比率が少ないとされています。

が、ある程度の発声訓練を積むと、そこまで難しい内容ではありません。

ドッグブレスは、1秒間に5回程度できれば速い方だと思います。

呼吸筋の動きも同様になります。

一方、声を出す声帯筋はもっとたくさん動くことになります。

人の話し声の帯域である300〜700Hzは、1秒間に300〜700回の音の波が発生します。

即ち、それだけ声帯筋も振動します。

呼吸筋は声帯筋の速さについていけないというのは、この数字の違いになります。

次回は、声帯周りの筋肉をきっちりコントロールできるようになれば、呼吸は自動的に行われるについてお話しします。

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